さよならの見つけ方 第1章
「…カンナだよ?」
















“カンナだよ”










え、と思わず小さな声をもらすと、



何を今更、というような顔をしてチャドは優しく笑った。










まるで、夕飯の話でもしているかのような、

明日の天気の話でもしているかのような、



そんな自然な、愛の告白。










きっと私は、都合のいい夢でも見ているのだろう。










こんな素敵な誕生日がいつかくればいいななんて、ずっと想像していたから、



そんな私に神様が、プレゼントしてくれたんだ。













チャドがおもむろに天球儀に手を伸ばし、くるくると器用に回すと、部屋の中の宇宙も一緒になって回った。










さらさらとした霧雨のように流れていく、無数の星たち。










まるで空全体に流星群が現れたかのような。














オリオン座しか知らないような私でも、その美しい世界に酔いしれてしまいそうだ。






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