さよならの見つけ方 第1章
…晴れて両想いだと分かったからといって、何かが大きく変わるわけじゃない。






まだ私は12才だったし、チャドは13才だったし、



元々二人は多くの時間をこうして一緒に過ごしてきたわけだし。










あの日を境に変わったことを敢えていくつか挙げるとすれば、










意味もなく何もない時に、思い出し笑いをしてしまうようになったこと。







ロバートやマイケルに対して何となく、後ろめたさを感じるようになったこと。







時間を合わせて、チャドと一緒に帰る機会が増えたこと。







その時ちょっとだけ、こっそり手を繋ぐようになったこと。










最後にひとつ。







私の心の中に、幸せのかけらが増えたこと。










これくらい。










相変わらず私達は目と目で会話をするのが下手で、



相変わらず私は毎週日曜日、朝の礼拝の為に教会へ向かい、



相変わらずチャドの部屋で、天球儀をくるくる回している。



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