さよならの見つけ方 第1章
あれから2年。






2年間ずっと、チャドは私に優しい時間を注いでくれた。



ずっとずっと、絶えることなく。











今になって思い返せば、チャドは一度も恋人としてのキスをくれたことがなかったけれど、



そんなことにも気付かなかったくらい、私は幸せだった。










一緒にいてくれる。



優しく手を引いてくれる。









それだけで。






本当に本当に、幸せだったのだ。











チャドはきっと、ずっと昔から決めていたのだろう。






だからこそ、私に触れようとしなかったのだ。






私がチャドに対してこれ以上、特別な思い出を作らなくても済むように。

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