さよならの見つけ方 第1章
2年、そうか。



たったの、2年だったんだなぁ。






私はまだ14才で、チャドはまだ15才で、



あの幸せな時間がずっとずっと続くものなんだと、信じて疑わなかった頃。










マグノリアの季節がまた巡ってきて、

開け放った教室の窓から甘い香りが漂ってきていた、そんな綺麗な朝。










あの日、クリスが教室に入ってくるなりつかつかと私の所へ歩み寄ってきて、







「知ってたのか?」







と聞いてきた。










「何を?」







とのんきに答えようとしたけれど、そんな言葉は出てこなかった。






クリスの瞳があんまり真剣で、私はそれに、ひるんでしまったのだ。






クリスのいつものポーカーフェイスがあれほど崩された瞬間を、私はそれまで見たことがなかった。










< 50 / 108 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop