さよならの見つけ方 第1章
「…向こうの国籍を取るの?」
「うん、ゆくゆくは」
「…どうしても、行くんだ?」
「うん」
「どうしてもどうしても、行くんだ?」
「うん。
夢見てるだけじゃ、何も変わらないなと思って」
「そっか」
「……」
でもそれじゃ…
「私は…?」
「……」
「…私は、どうすればいい?」
口からついて出た言葉が、捨てられる子犬の、その台詞のようだ。
100人分の悲しみが、心に押し寄せてくる。
また私は捨てられるんだ。
見たこともない本当のママと同じように、ずっとそばにいてくれたチャドまで、私を置いていこうとするの?
「…カンナを巻き込みたくないんだ。
カンナの人生を奪う権利なんて、僕にはないから」
「…奪うとか、」
そんな言葉で逃げないで。
奪うって、何?
もうずっと昔から、私の心はチャドのそばにいたよ。
置いていかれる事の方がよっぽどつらいのに、どうして分かってくれないの?
「うん、ゆくゆくは」
「…どうしても、行くんだ?」
「うん」
「どうしてもどうしても、行くんだ?」
「うん。
夢見てるだけじゃ、何も変わらないなと思って」
「そっか」
「……」
でもそれじゃ…
「私は…?」
「……」
「…私は、どうすればいい?」
口からついて出た言葉が、捨てられる子犬の、その台詞のようだ。
100人分の悲しみが、心に押し寄せてくる。
また私は捨てられるんだ。
見たこともない本当のママと同じように、ずっとそばにいてくれたチャドまで、私を置いていこうとするの?
「…カンナを巻き込みたくないんだ。
カンナの人生を奪う権利なんて、僕にはないから」
「…奪うとか、」
そんな言葉で逃げないで。
奪うって、何?
もうずっと昔から、私の心はチャドのそばにいたよ。
置いていかれる事の方がよっぽどつらいのに、どうして分かってくれないの?