さよならの見つけ方 第1章
家に帰らないと駄々をこねた幼い私に、帰りたくなるまでそばにいてあげると、

そう言っていたチャドは、今どこにいるんだろう。






目の前の黒い瞳は、昔と何も変わらないのに。














“おいていかないで”



そんな言葉は、私には言えない。






どうやって伝えたらいいのか、私には分からない。






素直になれない心の声が、違う言葉を喉に運んでくる。









「チャドなんて…」






だめだよ、それは間違いなんだから、



言っちゃダメ。













「…チャドなんてきらい。





アメリカでも宇宙でも、どこでも行っちゃえば!!」





私の声は止まらなかった。









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