さよならの見つけ方 第1章
「…僕らがやりたい放題したら、とか考えないのかな」




半ば呆れたように、チャドが続ける。






「やりたい放題かぁ…

どうなるかな。



まずは確実に、今の門番の首が飛ぶよね」






「飛ぶね」






そんなことを笑って話しながら、長い廊下を歩いた。









机の中を探ると、ラテン語のノートは簡単に見付かった。






課題の部分をチャドに添削して貰うと、大体あってるよと言われたので少し気が楽になった。










「ねぇねぇ、やりたい放題ではないけどさ…

チャドの教室、入ってみてもいい?」






「え、カンナのとこと、そんな変わんないよ」







おかしそうに笑いながらチャドが言う。






「でもさ、こんなに堂々と入れる機会なんて中々ないし。

まだ時間もあるからいいでしょ?」






「うーん、

…そもそも誰かさんがノートを忘れてくれたおかげで、夜の学校に忍び込めたんだしね」









…意外と楽しくて忘れてたけど、そうだった。










「もー、ごめんってば」



私が拗ねるとチャドは笑った。










「いいよ、行こ。

堂々と見てってよ」

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