さよならの見つけ方 第1章
重い足取りで向かう教会。





扉を開けるともうそこは、礼拝に訪れた人々で埋まっていた。










いつものように一番後ろの席についた私は、一度その視線を落としてから観念したように聖歌隊席へと顔を向けた。










けれど…、










(あ、れ…?)






聖歌隊席に並ぶアルトの列に、チャドの姿が見当たらない。






軽く目を擦ってみたり、小さく首を伸ばしていつもチャドのいる2列目の左側をずっと探しているのだけれど。










(…風邪でも、引いたのかな)





黒髪で背の高いのチャドは、遠くからでもいつもすぐに見付けられるのに。





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