さよならの見つけ方 第1章
久しぶり、とタイミングよく隣に座ってきた友人の耳元に、私は小さく尋ねてみる。














「…ねぇ、

どうして今日、チャドはいないの?」










「…え、カンナ、聞いてないの?」






私の言葉を聞いて不思議そうな顔をした友人の瞳が、どんどん悲しげに曇っていく。









きっとその一瞬で、今の私達の状況を的確に判断したのだろう。







チャドのアメリカ行きの話は今となっては最早、誰もが知っている事実だから。












「…ロバートからも?」






「うん…?」






「そっか…」










まさか










「…チャド、先月、

変声したのよ」










「……」










“変声したのよ”














――――変声、声のつぶれ、

声変わり












その言葉の意味がチャドにとって、そして私にとって、



どれ程重いものなのか、きちんと分かっている。




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