さよならの見つけ方 第1章
こんなに冷たい雨の中で、暖かい雫がひとすじ、私の肩に落ちた。






少しだけ顔を上げると、チャドも静かに泣いていた。












「…ありがとう」






今までそばにいてくれて。





私を好きに、なってくれて。






離れることはつらいけど、多分まだ、たくさん泣くけれど、






二人一緒の未来より、チャドの描いた大きな夢を、私はつかんで欲しいから。














雨が止んで日が落ちるまで、ずっと二人で公園にいた。






濡れたベンチに腰掛けて、たくさん話して、たくさん笑った。










最後はやっぱり、笑顔で別れたい。






そう小さく決意した、さよならの2ヵ月前の夜だった。


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