ビー玉
「うわぁー…」







「きれいでしょ?」






「うん、綺麗。


すごいね」









そう言ってけんちゃんがぱっと笑ってくれたから、

あたしはとても嬉しくてなって、かんからの中から一つのビー玉を取り出した。






きら、と夕陽に透けるそれは、あたしの中の特別の特別。






そのビー玉の内部には真っ赤な金魚と水色の帯が2本入っていた。






ころん、とけんちゃんの手の平に転がすと、


金魚の赤い体がけんちゃんの白い肌にものすごく映えた。











けんちゃんが黙って夕陽にかざしたそれを、あたしたちは二人で覗き込む。






オレンジの夕陽の中を泳ぐ金魚は、ゆったりと気持ちが良さそうで




なぜだかその瞬間、あたしは金魚をとても羨ましく思った。









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