ビー玉
漠然とした不安な気持ちは、気付かないうちに静かに深く、あたしの体に根を張っていた。







自分でも、このままではダメだと気付いていたのだ。


























ふとにじんだ涙を拭おうと、手をきゅっと握ったその時、








ビー玉はあたしの指からこぼれて板張りの縁側に落ちた。








カツン――――と小さな音を立てて、ころころと庭の方へ転がっていくビー玉。







ころころと、見も知らない外の世界に向かって。



















――――だめ…!!――――













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