ビー玉
「バスケ部のマネージャーに志願しよう」




という笑子のその提案に、あたしは本当は何と答えたかったのだろう。







定員1名のその枠に押し寄せた女の子の大半は、けんちゃんとお近付きになることが目的なんだろう…ということが傍から見ても一目瞭然で






そしてあたしはそんな女の子の群れを見ているのが嫌だった。

















でも、それじゃあたしはどうしてここにいるの?







ずらり、と並んだ女の子の列に笑子と一緒に小さく収まって

マネージャーになるための試験を受けにいくあたし。







きっとここにいるみんながみんな、全く同じことを考えているのだろう。








この中から選ばれたたった一人だけが、自然にけんちゃんの隣りに立つ権利を得ることが出来る。










長い長いこの列は、けんちゃんへと続く近道だ。

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