ビー玉
あたしの心にはまだあの夏のけんちゃんの笑顔が焼き付いていて。









それで今更、お近付きになりたいって?






あの頃のことをけんちゃんは覚えていると思う?








もしもその懐かしさに胸を痛めているのが自分だけだったらどうするの?







そして、どうしてあたしはこんな醜い考えに捕われてしまうのだろう。







もう、とうの昔にあたしの初恋は終わりを告げたはずなのに。











けんちゃんが祖母の家の縁側から姿を消したあの日から――――










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