アウトサイダー

それから度々、千島さんは遊びに来るようになった。

コウさんのお気に入りの後輩らしい。
そして、コウさんがそう思うのも無理はないと思った。

千島さんは、好青年という言葉がぴったりの人だったから。



ある日、千島さんがいつものように会社帰りに父とやってきた。

千島さんはひとり暮らしのようで、食生活が滅茶苦茶なんだとか。


母が作った夕食をみんなで囲んで、それは楽しいひとときを過ごす。

こんなに笑い声が響いた夕食は、いつ以来だろう。
もう思い出すことすらできない。



千島さんが、コウさんのことを慕っている様子が、二人の会話から感じられる。
そしてまた、コウさんが千島さんのことを信頼しきっているのも。



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