アウトサイダー
「紗知ちゃん、俺……君のことが好きなんだ。
付き合ってほしい」
「えっ……」
「池森さんには、承諾をもらってる。
真剣に……結婚を前提とした付き合いを許してほしいって」
驚いた。
千島さんのような大人が、子供の私を……。
「紗知ちゃんはまだ若いし、結婚なんて早いかもしれない。
もちろん、すぐにっていうわけじゃない。
だけど、それに向けて付き合えたらと思ってる」
「あの……」
そんなこと少しも予測していなかった私は、とっさに返す言葉もなくて。
「ごめん、びっくりさせたよね。
でも俺、真剣だから。
始めて会ったときから、もうこの人だって思ってて。
ちょっと考えてくれないかな」
彼の真剣な眼差しで、これが冗談なんかじゃないことを悟る。
健と別れてから、誰とも付き合わなかった私。
何度か告白はされた。
それでも、断ってきた。
だって、私は……。