アウトサイダー

「どうなんだ! 正しいだろ?」


怖くて怖くて……思わず首を縦に振ると、それでも満足しなかった父が、私の胸ぐらをつかんできた。


「や……止めて」

「なんですぐ返事しないんだ。
誰のためにこんな思いをして働いていると思ってる! 
お前がいなけりゃ……」


その瞬間、頬に強い衝撃が走った。

ふと気がつくと、床に倒れ込んでいた私は、その後も背中や腹を数回蹴り飛ばされた。


母はこんな仕打ちに耐え続けてきたんだ。


私がいなければ、逃げられたかもしれないのに……。
私の、せいなんだ――。


< 12 / 576 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop