アウトサイダー
「さっちゃん、頑張ったな」
「はい。ありがとうございます」
うんうんと頷くコウさんは、もう顔が真っ赤になっている。
これが家族なんだ。
これが私が憧れていた――そして、ずっと昔に失ってしまった、家族なんだ。
「紗知、就職はどうするの?」
母が上機嫌で口を開く。
「うん。先生が紹介してくれる事務所を見学させてもらおうと思ってる」
「もう、結婚したらいいじゃないか」
「えっ……」
コウさんが放った言葉は、私をど真ん中から突き刺した。
「いや、紗知はせっかく資格を取ったんです。働きたいよな」
それに助け船を出してくれたのは、千島さんだった。
「う、うん……」
勿論働きたい。
だけど、私が動揺したのは……。