アウトサイダー
「あ、そうだ。紗知、ちょっとやってみるか?」
「なにを、ですか?」
「なにをって」
あははと大笑いする永沢さんが、お茶を一口飲んで口を開く。
「お前、インテリアコーディネーターだろうが」
「えっ、それって」
「俺の手掛けているお宅のひと部屋をお前に任せる。子供部屋だ。
全体的に落ち着いて温もりがあるって感じで仕上げるつもりだけど、子供部屋だけは思いっきりポップにしてみようと思ってな。
もちろん、俺も手伝うし、やってみるか?」
「はい!」