アウトサイダー
自分の方の信号が赤になったのを見て、一番先頭のあたりで立ち止まった。
けれど……見つけてしまったんだ。
あの人の、姿を。
彼は私と同じように一番先頭に立っていた。
だけど、かなり幅の広い横断歩道の反対側の方に。
こんなに緊張したことが、かつてあっただろうか。
口から心臓が飛び出しそうなほど、激しく動いているのがわかる。
どうして……どうしてここに?
きっと彼には縁もゆかりもない場所に、どうして……。
すぐに全身に鳥肌が立ち始めて、今にも震えだしそうな体を自分で抱きしめる。
あんなに会いたいと懇願していたというのに、今、どうしていいのかすらわからない。