アウトサイダー
このまま人ごみに紛れて、電車に乗ってしまおう……。
そんなことを考える。
だけど……。
どうしたって見つけてしまうんだ。
どんなに人が溢れていても、どんなに影に隠れていたとしても――その中に佇む、彼の姿を。
暫く彼を眺めていた。
それだけで、幸せだった。
だって私は彼が――。
けれど、もうこれ以上は無理だ。
胸が張り裂けてしまう。
こんなにつらい再会なら、もう会わない方がよかったんじゃないかって思えるほど。
私は歯を食いしばって、足を動かそうとした。
だけど……あの時と同じように、彼が見つけてしまったんだ。
私の姿を――。