アウトサイダー

誰もいない部屋は、思ったより冷たくて。

誰もいないなんて珍しくもなんともないのに、彼と喧嘩しただけでこんなに空気が冷たくなってしまうのだと知った。


ずっとひとりぼっちだったあの頃に戻ってしまったようで。


それはいつ?

透明の檻に入れられていた、父と暮らしたあの時代?


そうだ。

シェルターに逃げてから、私はひとりじゃなかった。
母とふたりで逃げた時でさえ、私の心の中には……。


太陽……。

彼のことを頭に思い浮かべてハッとした。

この間、太陽と百合さんに鉢合わせしてからだ。
彬さんが結婚を口にし始めたのも、彼からいつもの笑顔が消えたのも。


まさか……まさか、仕事の取引先の人として接しただけ。

私たちの過去についてなんて、気がつくはずが……。



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