アウトサイダー
彬さんが戻ってきたのは、その日の深夜、遅くなってからの事だった。
神妙な面持ちで「ただいま」と口にした彼は、キッチンでミネラルウォーターをグイッと飲み干した。
「彬さん、あの……」
「紗知、悪かった。俺……どうかしてる」
突然私を抱き寄せて、そう口にする。
「だけど、俺は紗知を愛してる。
一緒になりたいと思う。
そして、俺だけの紗知でいてほしい」
「うん」
そのつもりだった。
彼のよき妻として、この先の人生を……。
私はもう、そうすることを選んだのだから。
だけど……。