アウトサイダー
「社内恋愛禁止って言ったことないだろ?
まぁ、そういう事だから、よろしく」
全く動じない永沢さんは、すぐにデスクに座って山積みになっていた書類に目を通し始める。
それに比べて私は……彼の発言に驚きすぎて、動くことすらできない。
だって……皆、私に彼氏がいることは知っていて、結婚秒読みなのも知っている。
それなのに突然、こんな交際宣言。
誰もがぼかーんと口を開けて、仕事をする手が止まっていた。
「あっ、言っておくけど真剣な付き合いだから。
結婚を前提としている。
もう、これでいいだろう、仕事を始めろ」
そんなとどめの一言に、一瞬皆がどよめいた。