アウトサイダー
太陽はふたりの横で、真剣な顔をして話に聞き入っている。
「篠川はどう思う?」
彼は話を振られると、ふたりの大物建築家の前でも堂々とした口ぶりで話し始めた。
「僕は……コミュニケーションの場所を集めるのには賛成です。
老若男女を問わず、使いやすいというキーワードは必要かと。
だけど……」
太陽の顔が少し曇る。
「なんだ、言ってみろ」
「すべての人が同じように、コミュニケーションを取りたいと思っているわけではありません。
人の目を気にしてまで、同じ仲間に入ることが苦痛な人だっている。
そして、特定の人たちを排除したいと思っている人もいる」
「なるほど」
斉藤さんが唸るような声を上げる。
そして、永沢さんが私の顔をチラッと見た気がした。