アウトサイダー

ただ平面に描かれた図面だけでこんなにも空想が膨らむのは、太陽と一緒に住宅地を歩き回って語り合ったせいなのかもしれない。


事務所に帰ると、私は自然と壁紙の色やテーブルの種類、ソファーの材質や照明の場所などを思い描いて絵にしていた。

こんなにすらすらと描けたのは、きっと初めてだ。



「斉藤の目は、確かだな」


私の目の前からふっとその図が消えたと思ったら、永沢さんがそれを掲げて目を細めていた。


「いえ、これは……あの……」


仕事の事なんて、少しも頭になかった。
勝手に自分が理想とする部屋を描いていただけ。


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