アウトサイダー
「あの……お茶を」
「あぁ、ありがとうございます」
彼に冷たい麦茶を差し出すと、太陽はグイッと一口で飲み干してしまった。
「あっ、お替り……」
「いや、後でいただきます」
私たちの関係とはそぐわない敬語が飛び交う部屋。
それから私も太陽も、黙り込んでしまった。
あの日、永沢さんがこれをFaxした日、どうして彼はここに来たのか。
聞きたいような、聞きたくないような――。
「池森さん」
「は、はい」
「覚えていたんだな、紗知」
私の呼び方を名字から名前に変えた彼の言葉に、体中に電流が走ったような衝撃が襲う。