アウトサイダー

即座に仕事の顔に戻った太陽は、私に図面を提示する。


「この場合、リビングは南向きで、しかも家の1階南部分を全部リビングに費やすことになってしまう。そうすると……」


彼の説明はすごく丁寧で、きっと建築を学んだことがなくてもわかったと思う。

そして、その説明にいつの間にか夢中になって、頭の中にドンドン理想の部屋が組み立てられていく。


しかも、そのほとんどが私の描いていた理想の家とぴったり合致して、彼の説明もストンと心に響いた。


泣きそうだった。

まるであの頃に戻ったように、こうしてふたりで理想の家を語り合えていることが、信じられなくて。


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