アウトサイダー
「ご迷惑をおかけしました。
紗知も反省していますし、今回のことは……」
「紗知、お前はもう自分を犠牲にするなと言ったはずだ」
永沢さんの言葉が胸に刺さる。
でも、私はもう身動きがとれないところまで来てしまっているのだ。
「ここに残るのは彼女の意思です。お帰りください」
「紗知、お前また殴られたのか?
あんたはまた暴力で支配しようとするのか。そんなこと、許されない」
永沢さんの問いかけに、思わず頬を押さえてしまった私は、彬さんに睨まれてしまう。
「彼女は浮気をしたんですよ? 一発位仕方がないでしょう」
殴ったことを隠せないと思ったのか、開き直った彬さんが呆れた口調でそう告げると、永沢さんが目を見開いた。
一発なんかじゃなかった。
それでも、彬さんの怒りもっともだと、それを受け入れるしかない。