アウトサイダー
「ただいま、紗知」
「お帰りなさい」
それでも彬さんの前では精一杯の笑顔で。
彼の機嫌を損ねないように、細心の注意を払って。
彬さんと付き合い始めた頃、こんなことになるなんて少しも予測しなかった。
だけど、それもきっと自業自得。
太陽を忘れられなかった、私の……罪。
生活は淡々と繰り返された。
彬さんは優しく私に接してくれたけれど、夜ベッドで抱く度に、思い出したように私の頬を打ち、首に手を伸ばした。
私が永沢さんに抱かれたのだと勘違いしている彼は、憎くてたまらないのかもしれない。
それなら、もう、それでいい。