アウトサイダー

「篠川、ちょっと先進めといて。すぐに来る」

「はい」


丁度図面を持って入ってきた太陽に、斉藤さんが声をかける。


「いつもありがとう」

そして、太陽の後ろからお茶を持って現れた百合さんに永沢さんが丁寧にお礼を言った。


小さく会釈した百合さんが出て行ってしまうと、すぐに太陽が図面を広げ始める。
そして、その上に永沢さんが私のイメージパースを置いた。


「これ……」

「これがうちの池森が描いたもの。
どうやら篠川くんのものとよく似ているようでね」

「そう、ですね」


彼と私の作りたい家は、一緒に空想したあの家しかないのだから、似てしまうのは必然だ。


< 426 / 576 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop