アウトサイダー
「偶然、かね?」
永沢さんの言葉に一瞬空気が止まる。
私のイメージパースを持ったままの太陽が、唖然として息を飲む。
「実は彼女、最近辛い目に会いまして。
ある男につけられた傷がやっと癒えたばかりで……」
永沢さんは確実にわざとその話をしている。
「傷?」
「えぇ、全身殴られて、それは大変でした」
「はっ? 紗知は病気療養だって……。
あんた、なにやってるんだ!
紗知はあんたの女だろ。どうしてそんな目に」
永沢さんの言葉に激昂した太陽が、永沢さんに詰め寄って胸倉をつかむ。
こんな太陽を初めて見た。