アウトサイダー

「お前があの部屋からいなくなったとわかったとき、俺は抜け殻になっちまった。
しばらく学校にも行けず、部屋にこもって。

だけど、紗知との約束を思い出して、俺……。
それが叶ったらお前にまた会える気がしてた」


太陽は一度大きく息を吐き出して続ける。


「だけど、あの日――駅前の交差点で再会した日、お前に拒まれて、それは俺の勝手な願いだったんだって……。

百合とは……お前を忘れるために付き合った。
今、紗知は別の男と幸せなんだって思い込んで。
百合を好きになろうと努力したけど、どうしてもお前が忘れられなくて」


百合さんの気持ちを思うと、胸がつぶれそうに痛い。

だけど、太陽を彼女に渡したくない。
どうしたら、いい?


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