アウトサイダー
「私だって……太陽を忘れられなくて、それでも他の人と付き合って結婚までしようとして……」
「それは違うだろ。
紗知は俺に再会する前の話だろ。
俺たち、こうして再び会える保証なんてどこにもなかったじゃないか。
もしも自分の手で紗知を幸せにできないのなら、他の誰かとでもいい、紗知にはとびっきりの幸せを手にして欲しかったんだ」
彼のそんな言葉に思わず俯くと、一粒の涙がポタッとテーブルに零れ落ちる。
幸せ……。
ずっと、どこに行っても”よそ者”だった私たちが、たった一つ許されたのは、未来の希望を持ち続けることだけだった。