アウトサイダー
「くそっ! どうしてもっと早く……」
私と同じように、彼もどこかで諦めていたのかもしれない。
一度は離れた私たちが再び出会って、愛を囁きあうことを。
そうやって諦めなければ、先には進めなかったのだ。
諦めることしかできない時期のあった私たちは、そうすることが当たり前だとどこかで思っていた。
だからどんなに辛くても、運命をただ受け入れるだけで、それに抗うことを知らなかったのだ。
「太陽、お願い。あっ……」
太陽が私を貫いた衝撃とともに、大きな声が出てしまう。
「太陽、会いたかったの」
「俺もだ、紗知」
ずっと隠し続けてきた感情が、溢れるように次々と出てきてしまう。
もっともっと、あなたを感じたい。