アウトサイダー
「これから会う」
「いやっ……」
思わずつぶやいたその言葉に、彼は私の目をのぞき込んで、小さく首を振る。
「紗知は渡さない。もう二度と離さない」
それでも怖くて涙が溢れると、それに気がついた彼は私の頬を両手で挟む。
「紗知、もう逃げるのは止めよう」
ハッとした。
私たちはずっと逃げ続けてきた。
世間の冷たい目から逃れるために、ひたすら自分の過去を隠して。
アウトサイダーになったあの時から、ずっと辛い思いをしてきた。
そして逃げてもなにひとつ生まれなかった。
「太陽……怖いの」
「わかってる」
彼もまた暴力の餌食となっていた時期があるのだ。
私の気持ちをわからない訳がない。