アウトサイダー
後片付けが済んでしまうと、彼は私と向かいあわせに座って神妙な面もちで口を開いた。
「紗知、カタを付ける」
越えなくてはならない壁だとはわかっている。
だけど、このまま彼と幸せな時を過ごせないのだろうか。
太陽は強引に私から彬さんの連絡先を聞き出すと、すぐに携帯のボタンを押し始める。
「心配いらない。俺がいる」
震える私を見てそれだけ言った彼は、私に聞かせまいとしたのだろう。寝室へ入っていった。
時折聞こえる太陽の声。
リビングに残された私は、激しく心臓が高鳴るのを抑えられない。
終始落ち着いて聞こえるその声が途切れたとき、彼は寝室から出てきた。