アウトサイダー
彬さんの部屋につくと、決心が揺らぎそうになる。
私はここで軟禁されて――。
意を決して顔をあげると、太陽は心配そうに私を見つめる。
そんな彼に飛びついて思いっ切り息を吸うと、彼の匂いで満たされて安心した。
「紗知」
「うん」
私を一度強く抱きしめた彼は、優しい声で私にささやく。
「必ず今日で終わりにする。そうしたら、一緒になろう」
「太陽……」
約束の5分前。
彼は私を連れてマンションのインターホンの前に立った。
私が部屋番号を告げると、太陽はためらうことなくチャイムに手を伸ばした。
どうやら修理されていたインターホンから声が聞こえる。
久しぶりに聞く彬さんの声に心臓が飛び出しそうだった。