アウトサイダー
「永沢さんまで……」
私が思わず永沢さんの頬に手を伸ばしてそう言うと、彼は優しい笑みを浮かべる。
「大丈夫だ。もとはといえば俺が巻いた種。
このくらいで済んだのは、篠川くんのおかげだ。
男ふたりに体張って助けられるなんて、紗知もいい女ってことだな」
あははと笑って見せるのは、それもまた私への気遣いなのだろう。
「ちょっとだけだぞ?」と言った永沢さんは、私を連れて別の部屋へと向かう。
「彬、さんは……」
私がその質問をすると、彼の足が止まる。
そして、私の前に回り込んだ彼は、しゃがみ込んでゆっくり口を開いた。
「すまない。彼は、警察、だ」
肩を落とした永沢さんはそうつぶやいた。