アウトサイダー

「……でも、どうして?」


どうしてここに永沢さんが?


「虫の知らせってやつかな。
なんとなく篠川くんがすぐにカタをつけに行く気がして、心配であのマンションに行ったら、やっぱり車が止まっていて……。

丁度マンションから出てきた人が入り口を開けたときに入り込んだら、あの部屋の方からすごい音がして飛び込んだんだ。


篠川くん、骨が折れてもずっとお前を守っていたぞ? 
紗知はあまりにショックで気を失ってしまったみたいだ。

だけど精神科の先生がいっていた。
気を失ってよかったって。そうでないと、壊れちまうからってさ」



フッと笑う永沢さんの頬も赤く腫れ上がっているのに気がついた。


< 498 / 576 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop