アウトサイダー

「こっち、おいで?」


そのまま私の手を引っ張った彼は、リビングへと案内してくれた。


「これっ……」


そこには私が描いたイメージパースと同じ、白い大きなソファー。
そして、オークのテーブルに、空間を広く見せるための低い家具。


「随分探し回ったんだぞ。
紗知のイメージにぴったり合いそうなのがなかなか見つからなくてさ」

「太陽?」

「それとこのキッチン。
紗知の言ってたとおり、広めの作業台もつけた。
これなら、ここに踏み台を置いて子供とふたりでお菓子作ったりできるだろ。
それと……」


そんな……私たちの仕事は、イメージを提供することはあっても、家具まで勝手に決めるわけにはいかない。


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