アウトサイダー

どうしてここで笑っているのか。
私が本当の事を話したら、彼女たちも私を排除するんだろうか。

虐待を受けて育った子に良い子なんているはずがない。
きっと父親と同じように、暴力的な子に育つに違いない。


ずっとそう後ろ指をさされてきた私には、誰も信じられなくなっていた。

ただひとり、太陽を除いて。



「送ってくよ」

「えっ、いいよ」

「俺も、こっちだし」


そう言う彼と、初めて肩を並べて歩いた。


< 83 / 576 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop