* pain *
「やっぱり、難しいや」






そう言って笑うと、



「咲希の手、

小さいもんね」



と京ちゃんも笑った。






「ちょっと貸して」






「え、

京ちゃんも弾けるの?」





「多分、少しだけなら」






あたしの真似をした京ちゃんがそう言って微笑むと、



綺麗なメロディーの、古い歌。






ゆっくりと部屋に響く、柔らかな弦の音。




時々きゅる、と変な音を出す、古いギター。





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