光の花は風に吹かれて
「ずっと使っていなかったから掃除や補修が必要だと思いますけど、家具なんかは一通り揃っていますから自由に使ってくださいね。あ、2人の移住手続きは終わっているんですか?」
リアが問うと、クロヴィスは頷いた。
「えぇ、クリスティーナ様にお願いして参りました」
クリスティーナはマーレ王国の王女でリアとも仲が良い。
「それなら良かったです。えっと、鍵は研究室にあると思うので……帰りにお渡ししますね」
「リア!」
レオの意見も聞かないまま話を進めてしまうリアを、レオが諌める。
「あの家は、お母さんとお父さんのものだよ。今は私のもの。それをどう使っても、私の自由でしょう?」
リアが拗ねたようにレオに言う。レオは納得していない顔のまま、だがそれ以上は何も言わなかった。それは“好きにしろ”というレオの妥協。
「恐れ入ります」
クロヴィスは頭を下げた。すると、今までずっと笑顔を崩さなかったローズの表情がスッと真剣なものに変わった。
「クロヴィス、ユベールお兄様は本当にお城を出るの?」
「えぇ、そのようにお察ししますが」
ローズの問いに、クロヴィスが答える。そして、ローズの顔がパッと花咲くように明るくなった。
セストはゾクッとした。
あぁ、また嫌な予感は当たるのだろう。
リアが問うと、クロヴィスは頷いた。
「えぇ、クリスティーナ様にお願いして参りました」
クリスティーナはマーレ王国の王女でリアとも仲が良い。
「それなら良かったです。えっと、鍵は研究室にあると思うので……帰りにお渡ししますね」
「リア!」
レオの意見も聞かないまま話を進めてしまうリアを、レオが諌める。
「あの家は、お母さんとお父さんのものだよ。今は私のもの。それをどう使っても、私の自由でしょう?」
リアが拗ねたようにレオに言う。レオは納得していない顔のまま、だがそれ以上は何も言わなかった。それは“好きにしろ”というレオの妥協。
「恐れ入ります」
クロヴィスは頭を下げた。すると、今までずっと笑顔を崩さなかったローズの表情がスッと真剣なものに変わった。
「クロヴィス、ユベールお兄様は本当にお城を出るの?」
「えぇ、そのようにお察ししますが」
ローズの問いに、クロヴィスが答える。そして、ローズの顔がパッと花咲くように明るくなった。
セストはゾクッとした。
あぁ、また嫌な予感は当たるのだろう。