光の花は風に吹かれて
「それなら、私もお城を出ます。ユベールお兄様をお許しになるのなら、私も許されていいでしょう?ね?クロヴィス」
「はぁ……しかし、ローズ様。どちらに滞在なさるのですか?」

クロヴィスはチラリとセストに視線を向けてくる。セストは頬が引きつるのを感じた。

「もちろん、セスト様のところに」
「はぁ……」

曖昧な返事をしながらも、クロヴィスはレオへと向き直った。

「と、ローズ様が申されているのですが……」
「あぁ、そちらは構わない」
「レオ様!?」

あっさりとローズを受け入れたレオに、セストは思わず立ち上がった。リアが驚いてセストを見上げる。

「しかし……ルミエールの方は何とか致しますが、よろしいのでしょうか?」
「いい。セストがなんとかするだろう」

セストを無視したままに、ローズへの対応が決まっていく。

「ちょっ――お待ちください!ローズ様はルミエールの王女なのですよ?そんな方を城に、それもいつまでかもわからない期間置くのは議会が許しません」

ローズは“ルミエールの王女”というところで「もう違います」と零したけれど、セストは聞こえなかったふりをした。
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