光の花は風に吹かれて
食事が終われば、セストはすぐに執務室か研究室に籠もってしまう。側近の仕事とクラドールの仕事を兼任するのはとても大変だろうと、後宮でのんびり暮らしていたローズにも容易に想像できる。
最初の頃こそ、本当に“付き纏う”という言葉がピッタリなくらい追い掛け回していたけれど、今は城の図書館や中庭でセストの仕事が終わるのを待つようになった。
今日は図書館で読みかけの本の続きを読むつもりだ。
――と。
『ゆ!ゆ!』
廊下を歩いていたローズの後ろからふわりと風が吹く。“ゆ”というのは、ローズのことらしい。おそらく“ず”というのが難しいのだろうとローズは思っている。
「ルカ様?」
生まれて1ヶ月のルカはよく風となって城内を遊びまわっている。普段はレオやリア、それに王家専属クラドールの1人であるイヴァンのもとへ行くのだが、最近はときどきローズのもとにも来てくれるようになった。
1度中庭でリアとルカに会ったときに、光をパチパチさせてあやしたことがあり、それが気に入ったようだ。
『ゆ!うー?』
「中庭にいらっしゃるのですか?」
『うー!きゃははっ』
ローズが中庭の方へと廊下を戻り始めると、ルカはくるくるとローズに纏わりつくように吹いた。
最初の頃こそ、本当に“付き纏う”という言葉がピッタリなくらい追い掛け回していたけれど、今は城の図書館や中庭でセストの仕事が終わるのを待つようになった。
今日は図書館で読みかけの本の続きを読むつもりだ。
――と。
『ゆ!ゆ!』
廊下を歩いていたローズの後ろからふわりと風が吹く。“ゆ”というのは、ローズのことらしい。おそらく“ず”というのが難しいのだろうとローズは思っている。
「ルカ様?」
生まれて1ヶ月のルカはよく風となって城内を遊びまわっている。普段はレオやリア、それに王家専属クラドールの1人であるイヴァンのもとへ行くのだが、最近はときどきローズのもとにも来てくれるようになった。
1度中庭でリアとルカに会ったときに、光をパチパチさせてあやしたことがあり、それが気に入ったようだ。
『ゆ!うー?』
「中庭にいらっしゃるのですか?」
『うー!きゃははっ』
ローズが中庭の方へと廊下を戻り始めると、ルカはくるくるとローズに纏わりつくように吹いた。