大人の関係
ふと目覚めると、隣に長野はいない。
身を起こし振り返るとガウン姿でパソコンを使っていた。

「あ、起こしちゃった?電気消そうか?」
「お仕事ですか?」

「ああ、うん。ちょっとね。水飲むかい?」
ペットボトルからグラスに注ぎ渡してくれる。

「ありがとうございます」
ベッドサイドに置いてあったガウンを羽織り、ひと口含むと身体が水分を欲していたのを実感した。
続けてごくごくと飲んでいると長野が笑いながらベッドに座る。

「喉乾いてた?美沙のかわいい声いっぱい聞いたもんな」
グラスを奪い取り、キスをしてきた。

さっきまでの余韻の残る身体には、触れるだけのキスでも目が潤んでくる。

「そんな顔、反則だ」
笑っておでこをこつんとされた。
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