恋の訪れ
「おっせーよ、昴!!」
ほぼ、野菜とお肉が焼けあがろうとする頃、昴先輩はノコノコとやってきた。
別に焦る様子もなく。
ほんとルーズな先輩だわ。
合コン?いや、みんなでカラオケで集まった日も昴先輩は遅刻してきたっけ?
いいですね、自由人で。
「悪りぃな、」
ほんとにそう思ってるの?
なんて言葉は胸の中に押し込んで。
あたしは輪に加わることなく箸を動かした。
時間が経つごとに人数が減っていく。
川辺に入って、遊んだり…
なぜかあたしは真理子達とビーチボールをする破目になって。
真理子とユミちゃんとあたし。
そしてタツキ先輩とその友達2人…
馬鹿みたいに弾けまくっている真理子達とは逆にあたしは、体調悪い挙句動きまわった所為か、気分も次第に悪くなってた。
「…ごめん、真理子。ちょっと、無理…」
顔を顰めて頭を擦るあたしに、
「うん、莉音休んで来な」
そう言って、少し離れた休憩所に指差す。
「ごめん…」
あたしは鞄を手に取り、ベンチが並ぶ休憩所へと足を運んだ。