かわいい王子VS鈍感な姫
「…じゃあ、俺は郁のことわかるな!今、郁が考えてること当てようか?」
「うん!当ててみて!」
今は5時だから…
そろそろおなかが減る頃。
「晩飯のことだろ?」
「…えっ!?な…なんでわかるの!?」
おっ!当たった!
顔見て当ててないけど…。
「郁は色気より食い気だからな!」
「もう!ななちゃんのばかぁ!」
郁は頬を膨らませた。
郁は怒ってるようだけど…かわいいから…!
「休憩終わり!スパイク練習!」
先輩が言った。
「はい!」
俺は休憩モードと練習モードを切り替え集中した。
いや、切り替えたつもりになっていたのかもしれない。
これから俺の身に起こることを…
誰も予想していなかっただろう…。