out of control ***ハァトがゆうこときかないの。【執筆中】
パニクりながら、げほげほと私がムセてる間、

ユーイチ君は至って冷静な様子でその場に佇んでいた。


たっぷり一分は、ムセ続けたと思う。

ようやく搾り出した声は、自分でも震えているのがわかった。

「な…なに?それ…」

いつの間に、そんな話になってたの!?


「カオルさ、…あーいうヤツだから、…っても、まだわかんないか」


私の問いかけには答えず、ユーイチ君は言葉を続けた。


「愛情とか、人の気持ちがどこ向いてるかとか、自分から離れてるかとか…

とにかく、そういうことにすげえ敏感なんだよな。

そんで、俺の考えてること、とっくにバレてたらしい。

まぁ、俺も特に隠そうとしてたわけじゃないけど」


「………」


「俺は…あんたとカオルが両思いなのは知ってるから。

だからって、邪魔しませんなんて言えるほど大人だったら

わざわざあんたに気持ち伝えたりしねーけどな」


「………ユーイチ君………」


どうすんの、これ。

どうなってんの、今。

なんなの、この展開。


私は水道の蛇口から水が出たままなことに、ここでやっと気づいた。









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